Uターンは安全な時のみ

道路交通法で「転回」と呼ばれているのがUターンです。
道路交通法の規定には「歩行者又は他の車両等が動くのを妨たげる可能性がある時は転回をしてはならない」となっています。
つまり、Uターンを認められる場面は、歩行者や他の車両の妨害をしない時のみということです。

Uターン車と直進車の衝突事故は、基本的にUターン車の方に大きな過失があることが多いです。
もしも、相手が無理なUターンをしたために、直進していた車が追突となると、Uターン車に過失があるということになります。
基本的に、Uターンは安全に行うことができるときのみ許されているということを忘れないようにしましょう。

直進車の過失割合はどうなるか

Uターン事故の場合、直進車にも過失は認められるのかどうか考えてみましょう。
実は直進車とUターン車が衝突した場合の過失割合の相場は、その時によって違います。

Uターン車の方に大きな過失があることは多いのですが、直進車にまったく過失がないというわけではありません。
道路交通法には「車両等の運転する場合、ハンドル、ブレーキなどの装置を正確に操作し、道路、交通及び当該車両等の状況を良く見極めて、他人に危害を与えないような速度と運転方法を守る。」という意味の規定があります。
このことからわかるように、直進車の方にも安全運転の義務があるので、もしもUターンする車が見えていたら、事故を避ける行動をとらなければいけないのです。
このため、その行動を怠ったという意味で、直進車の方にもある程度の過失があるとされます。

過失割合の相場を事例で考える

事故例で過失割合の相場を考えましょう。
まずは、Uターンの途中で、後続の直進車や反対車線の直進車と衝突したケースです。
この場合の基本過失割合は直進車:Uターン車で2:8になります。
Uターンをした方の過失が思いの他低いのは、直進車にも一定の安全義務があるからです。

直進車は衝突が起きないように、気を配るべきだったということでしょう。
直進車は安全運転義務違反の20%の過失になります。

二つ目のケースは、Uターンをした後に直進車と衝突したという事故です。
この場合は、直進車に背後から衝突されたための追突ということになり、直進車:Uターン車で3:7になります。
このように、Uターン中の交通事故の場合と比べると、直進車の過失が大きくなるのです。
これは、Uターンし終わった時の衝突なので、直進車側が急ブレーキやハンドル操作などを駆使すれば防げる事故だったと解釈されます。

また、Uターン終了後、時間が経ってから直進車の接触で事故になった場合は、Uターンに起因した事故ではなくなります。
つまり、直進車による追突事故となる可能性が高いです。
この場合、直進車に100%の過失割合になり、Uターンした車の過失は0でしょう。
こうした事例からわかるように、Uターン事故と一言でいってもケースバイケースなのです。