自動運転によって事故は減るのだろうか

現在、自動運転の車がコマーシャルでみられることもあり、この先、こうした車の利用者が多くなれば、交通事故件数が大幅に減るのではないかといわれています。
自動車運転開発を行っている多くの企業は、自動運転技術の開発理由に、交通事故削減、交通事故死者数をゼロに・・・と達成を目標としています。

交通事故は車社会の日本において、大きな社会問題となっていることですが、自動運転技術の開発などは交通事故削減に効果を発揮してくれるのでしょうか。

交通事故の原因のほとんどが人間のミス

自動運転開発を手掛けているメーカーは自動運転技術がこれから普及していけば、交通事故は少なくなるとしていますが、その理由に、交通事故の原因のほとんどが、人のミス、ヒューマンエラーという調査結果が挙げられています。

アメリカの運輸省道路交通安全局が2015年2月に発表したアメリカでの調査データでは、2005年の7月から2007年の12月までに起きた交通事故を対象としているものですが、事故原因の9割以上がドライバーに起因していると分析しています。

日本の場合、事故原因をこのように分類したデータがないようですが、ドライバーの法令違反をヒューマンエラーとして換算すると、アメリカとほぼ同じくらいの数値にあるという状況がわかってきたようです。

警察庁では交通事故統計をもとにしてドライバーの法令違反が起因となった死亡事故件数を死亡事故件数、前死亡事故件数に照らし合わせています。
その結果、9割で推移しているという事もわかっています。

その法令違反については、原因が漫然運転、わき見運転、運転操作不適、安全不確認となっています。
運転操作不適は減少しているものの、それ以下に下回る事もなく、今後増加するのではないかという予測もされています。

高齢者の運転でアクセルとブレーキの操作ミス、カーブでハンドルを切り遅れる等が、この先多くなっていくかもしれないと予測すれば、確かにこうした事故は多くなることがありそうです。

ここで自動運転技術が実装されることになれば、こうしたヒューマンエラーも少なくなり交通事故削減になる可能性も見えてきます。

危険走行による事故は減少しない?

ヒューマンエラーによる交通事故は確かにこの先、自動運転技術が実装されれば減っていくことが予想されますが、信号無視、速度超過などの危険走行については、自動運転でも阻止することが出来ないので、故意性の強い運転については予防にならないのではないかという予測もあります。

しかし実装する事が出来れば、自動運転の車は危険な運転をすることがないので、過失事故のほかに、故意性の強い事故も、こうした車が多くなることで防止策となるのではないかとの見解もあります。